風の吹くまま、日々の雑感を記録しとこうか程度の日記です。誹謗中傷や個人攻撃&個人の信用にかかわること、理解を求めない一方的なコメントは、独断で削除することもありますし、閉じることもあります。


by ende_m
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ニッポン労働組合考 1

 労働組合の組織率が低下して久しい。それもそのはずだ。何といっても、日本の労働組合は、未だに企業内労組が主流だし、しかもその殆んどが、ユニオンショップ協定などの労働協約に縛られ、正規社員しか組織できない仕組みになっているからだ。この10数年にわたり、企業のリストラは激しさを増し、正規社員の雇い止めや、定年退職などの自然減で、その数を減らし続けている。圧倒的多数の労働者は、派遣や契約社員などの不安定雇用に追いやられているのが実態であり、「同一価値労働=同一賃金」の原則は崩れ、社会問題化している。



 賃上げの世間相場も、正規社員の賃金並に、非正規の労働者の賃金を引き上げるのではなく、逆転現象が起きている。
 それに輪をかけるように経団連は、相次ぐサービス残業の摘発から身を守るためか、サラリーマンの残業代を召し上げる「サラリーマン・エグゼンプション」の導入や、金銭による解雇の自由、労使委員会で、何でも決められるようにするなどの、労働法制の改悪の検討に入っている。ただでさえ、人員不足による労働強化が蔓延している中で、駄目押しのような改悪だ。

 個人と企業は、本来対等ではない。雇う側に権力があり、対等に話せる関係にはない。だからこそ、労働組合は、憲法で、団結権、団体交渉権、団体行動権が保障されており、そのために労働組合法という法律もあるのだ。労使委員会は、企業の都合で人選できることになる。そんな労使委員会は、企業に良いように運営され、名ばかりのものになること請け合いだ。
 
 今の日本の閉塞感は、個人の要求が実現できる道筋が見えにくいことも、一つの要因ではないかと思う。

 労働組合の基本は、要求の実現であり、それ以上のものでもなければ、それ以下でもない。政治的な課題も取り組むが、それは、いくら賃上げされても社会保障が削られれば、可処分所得(実際の手残り)が減るからだ。あくまで、大衆組織であり、思想信条の自由も保障する。その上で、一致する要求では、政党とも共同行動をする。これが基本だと思う。
 
 もしも、現状に不満があるのならば、労働組合に加入することを勧めたい。無ければ作れば良い。会社に邪魔されたら、それは1人につき罰金10万円、懲役10年の法律違反になる。明確な不当労働行為だ。

 組合が出来たら、会社がつぶれるというのも迷信だ。組合が経営チェックをすることで、経営者の暴走を止めた例は数多くある。むしろ、潰さないために何をするかを考えるのが労働組合だと思う。
 「既存の労働組合はあるが、労使べったりだからヤダ」という人もいるだろうし、そういう労働組合もあるだろう。でも、そんな組合は、仲間を集めて中から変えて行くぐらいの気概で取り組むべきじゃないだろうか。あくまで、労働組合は、組織の構成員で性格も決まるところがあるからね。

 要求の実現は、一日でならないかもしれない、三年かかるものもある、十年たって振り返ったら実現していた要求もある。そのことに確信を持つことができれば、展望は開けるのではないだろうか。

 敷居が高いと考えずに、まずは、労働組合について、気楽に相談すべきだと思う。一番親身に相談にのってくれると思えるところは、やっぱりここだと思う。真剣に悩んで、あちこち相談に行ったけど、最期にたどり着いたなんて話も聞くしね。全労連・全国一般相談窓口

 先輩の話しによれば、企業内労働組合は、もはや日本だけだそうだ。お隣の韓国では、企業内労組が主流であったが、最早日本から学ぶものは無いと、ヨーロッパ志向の「個人加盟による産業別単一組織」が主流になってきているそうだ。これからは、個人加盟の労働組合がどこまで、力を伸ばせるかが鍵になると思う。

 仕事も忙しくなってきたので、いつまで続くやら……。
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by ende_m | 2005-11-25 01:56 | 労働組合